何年も前に私が車を走らせながら聞いた
カールスモーキー石井さんがラジオで話していたお話です
小さなお店で小さな赤いお花が咲いたサボテンを買い求め、トイレの棚に置きました。
そして大切に大切に育てていました。
小さな花にそんな気持ちが通じたのか、ずっと枯れずに咲き続けていましたので
石井さんは花に話し掛けていました。
「俺がこんなに汚い物を出している側で、お前は何時もこんなに可愛く、
こんなに健気に咲いていてくれるなんて素晴らしくとても良い奴だ・・・・」
水をやりすぎるとある日突然破裂するように身が割れると聞き、破裂しないように水遣りを控え
水をやらないとしぼんだように枯れると聞き、サボテンが枯れないように少しづつ水をやり
花が枯れて落ちないように、とても大切にして、3年の月日が経ちました。
3年経ったある日水やりをしようとして、うっかり花に手が触れたとき・・・・・・あーーなんと言う事でしょう、花はポロリと落ちたのです。
そしてそしてその時に気付いたのです・・・・・・赤い小さな花は造花だったと言う事に・・・・・・
3年も花の為に気遣って育てて居たのに造花だったなんて、その時の驚きようは尋常では有りませんでした。
これまでの3年間は何だったのかと・・・・・
私はカールスモーキー石井さんのお話が終るや否や、可笑しくて可笑しくて大声で笑いそうになりましたが
なにせ車の中は私一人、ゲラゲラ笑うにはすれ違う車の人に変だと思われそうでじっと我慢して走りました。
でも笑う事を我慢している辛さは言葉では表せません
ルームミラーで後続車が居ない事を確かめ、すれ違う車が居ない事も確かめ、思いっきりワハハハと笑ってしまいました。
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