江戸川柳 |
北陸中日新聞のクイズ欄に江戸川柳が載っていて
母親の気持ちが詠われていましたので抜書きしました。
母は素晴らしいと思いました。
初産に手足の数を数えて見
(不安だった初産。 産児の指を確かめ一安心する産婦)
産む時はもう足切りと思えども
(初産の苦しみを体験し、もう嫌だと思いながらもまた出産を迎える女の心情)
国の母生まれた文を抱き歩き
(娘の初産を知らせる手紙を、まるで赤子を抱くように懐に入れ見せて回る、郷里の母親)
子が出来て川の字なりに寝る夫婦
(もっと子が生まれると「子沢山州(ス)の字なりに寝る夫婦」となる)
物差しで昼寝の蝿を追ってやり
昼寝の子のそばで裁縫する母親「寝ていてもうちわの動く親心」と言う名句もある
母親は息子の嘘を足してやり
(親父の前をつくろって、息子をかばう母親)
叱られるたびに息子の歳が知れ
(「幾つになると思うのだ。もう○○じゃないか」とその度に年齢を言い立てられる息子)
朝帰り裏へ回れと母小声
(父親が道楽息子に怒って待ち構えているので、母親が気を利かす)
親の脛今をさかりとかじるなり
(親のすねかじり)
恋しさは親父の脛に母の臍
(父の脛をかじり、母の臍くりをせびった、若き日の追憶)
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